嘘を言っては困ります・それから



現在金曜日の午前8時半ちょっと過ぎ。
これから仕事へと向かう人・人・人。まさに通勤ピークの人ごみに紛れて、銀時と土方の2人が並んで歩いていた。
私服の土方は非番であるが、銀時はなんと珍しいことに仕事中だったりして、いつもとまったく逆である。
せっかくの久しぶりの土方のオフ。1日中、まったりイチャイチャ過ごす予定だったのに、よりによってこんなタイミングで仕事が入ってしまった銀時は、さんざんボヤいた末、無理矢理土方を付き合わせているのであった。
もちろんいつもの非番前と同様、昨夜も(というか今朝まで)ねっとり濃厚に抱かれた土方は、だるくて眠くて、何が哀しくてたまの休みに万事屋でボランティアをしなければならないのかと不機嫌極まりなかったのだが。
仕事の内容はというと「近頃夫の様子がおかしい」という妻からの素行調査の依頼。
そんなもの一人でできるだろう、でなきゃヒマを持て余してる従業員を連れてけ、と土方が言えば
「いやいやいや、一人じゃ入れねェとことか行かれちまうかもしんねーし。ガキ連れじゃマズイかもしんねーし。お前が付き合ってくれんのが一番だって」
本心が別のところにあるのは見え見えだったが、一応表面上もっともらしい答えが返ってきた。
確かに浮気の類が心配されているのであれば、一人だと悪目立ちしてしまう場合もあるかもしれないし、神楽を連れてホテル街など行こうものなら間違いなく児童買春を疑われるだろう。
いずれにしても未成年には不適切な仕事には違いなさそうである。
警察官としても真っ当な大人としても、見過ごすことはできなかった。
たとえそれが建て前で、単に土方を連れまわしたいだけの口実だと分かってはいても。
まあ土方にしたところで、心の底では銀時と一緒にいたかったりするわけなので、仕方がないから付き合ってやるかというポーズは崩さないながらも、こうして連れ立って朝の町中を並んで歩いているのであった。
事前情報では、男は某商社勤めということだったので、日中は出入り口が監視できる茶店か何かで見張っていればいい。それって傍目にはデートじゃね? などと銀時は浮かれていたのだが。
どうしたわけか男の足は、どんどんオフィス街から逸れていく。
「おいおい、どこ行くんだよ」
妻の勘は当たっていたようだ。男は商社マンなどではない。
どこか挙動不審な様子の男から少し距離をおいて、バレないように気をつけつつ銀時たちは後をついていった。

そうして辿り着いた先はターミナルだった。
浮気相手と密会するには何とも不似合いな場所だ。駆け落ちでもしようというのならともかく。
もしかして浮気とか不倫とかそんな民事レベルの話ではなく、禁制品の密売とか密輸といった犯罪行為に関わっているのかもしれない。ひょっとしたら、攘夷浪士にも関係があるかも――と俄然土方の目が輝く。
だが。
覇気のない足取りでロビーをうろついた男は、ゴミ箱から新聞を数紙拾うとズラリと並んだベンチの隅のほうで空いてる席にどかりと腰を下ろした。
さてはあの新聞の中に通信文が!? と気色ばんだが、緊張感のカケラもなくただダラダラと紙面を広げているだけだ。読んでいるというより眺めているといったほうが良さそうな雰囲気である。
誰か工作員などの接触を待っている素振りもない。
「……なにがしてェんだ、アイツ」
目立たない場所で銀時と並んで腰掛けた土方はいかにも不審そうに眉をしかめた。が、銀時にはなんとなく男の様子にピンとくるものがあった。
「あー、あれだ… リストラされちまったんだけど、家族にゃ言えねェとか、そんなんじゃねェか?」
幕臣である土方には実感が湧かないのかもしれないが、元侍の失業率は依然として高い。どうにか就職できても、すぐに馘になってしまうことも珍しくない。
だが、みっともないとか馬鹿にされるとか、あるいは心配をかけたくないなどの理由から、なかなか事実を家族に伝えられないものだったりする。そして、さも会社に行くフリをして公園のベンチやパチンコ屋で1日つぶしたりするのだ。
かつて銀時が記憶喪失になった時関わったマムシなど、まさにその典型だった。
「おめーだってよォ、他人事じゃねェんだぜ? もし真選組がなくなったら、その後どーすんの? 公務員とか警察とかってェのは案外ツブシがきかねェんだぜ」
とは言うものの、自堕落な土方なんて全然想像できない。もっともそれ以前に、真選組でない土方というのが想像できないが。
「おめーは殉職できりゃ本望とか思ってっかもしんねェけどよ。人生なんてそうそう思い通りにゃいかねェもんだぜ」
おめーみてェなヤツに限って、意外と人一倍長生きだったりしちゃったりしてな、と土方にしてみれば到底有り得ないようなことを言う。
「でも、ま、安心しろや。もしそーなっても、おめーはこの万事屋銀さんが雇ってやるからよ」
「ふざけたコトぬかしてんな。てめーとあそこにいるマダオと、どこが違うってんだ。何があろうと、てめーの世話にだきゃなんねェよ」
唾棄するような口調の土方にも、銀時はまったくめげない。
「いやいやいや、おめーが入ってくれりゃ仕事倍増だから。依頼料がっぽがっぽだから」
「って、てめー、俺だけ働かせるつもりかーっ!」
そんな遣り取りを交わしつつ、視界の隅から男を外さないように気をつけているのは土方だけで、そもそも自分の仕事だというのに銀時はもうすっかり男に興味をなくしている。
ごそごそと袂を探って、「食うか?」と手のひらにイチゴの絵が描かれたキャンディを乗せて差し出す。
「いらねェ」
飴玉より切実にタバコが吸いたい土方であったが、生憎ロビーは全面禁煙である。しかし、隔離された喫煙ルームからではロビーの様子は窺えない。
少しの間男の監視を銀時に任せ(任せるもなにも、銀時の仕事なのだが)ちょっと一服してこようか、と思っていたところへ
「うげっ!」
隣から奇妙な呻き声があがった。
「うわっ、なんだこりゃっ。ニガッ!」
うるせーぞ、と文句を言おうとした土方の顎を銀時が掴み、ぐぐっと自分のほうへ顔を向けさせた。
そしていきなり唇を重ねられる。
「ん、ぐっ……」
何も警戒していなかっただけに、たやすく歯列を割られ舌とともに何かが土方の口内に押し込まれた。
押し戻すヒマもなく、何か硬いものが喉を転がり落ちていく。
ぷはーっと唇を離すと、思わずむせてしまった土方の背中を軽く叩いてやりながらながら
「いやー、びっくりしたー。ロシアンキャンディってこーゆー意味だったのかー。いや、まいったまいった」
ビックリしたのも参ったのもこっちだ、ぼけェェェ! と怒鳴りかけた土方の口を大きな手のひらが覆う。
「はいはい、公共の場ではお静かにね、おまわりさん」
手のひらの下でもがもがと動く唇の感触が大変気持ち良い。時折舌先が触れたりして、なんだかすごくエッチなことをしてるような気分になってくる。
「悪かったって。いきなりスゲー苦かったから、びっくりしちまってよ、つい」
「ついって何だよ」
ようやく口を塞いでいた手を放され、息苦しそうにちょっと涙目で土方が食ってかかる。
「いやだって、おまえ苦いの好きだろ。タバコとかコーヒーとか」
この状況でさすがに「ザー〇ンとか」とまでは冗談でも付け加えない。第一、土方は滅多に飲んでくれないし―― むしろ顔にかけられるほうが好きらしい――
「…自分で飲み込みゃいいじゃねェか……」
甘いも苦いも、味を感知するヒマもなく飲み込まされてしまったのだから、だったら銀時が自分で飲めば良かったのに。
「だからビックリして慌てちまったんだって」
「だいたい飴玉が苦いってなんだよ…」
イチゴの絵が描いてあったじゃねェか、と不意打ちでキスされたのがよほど腹に据えかねたのか、あるいは疑問は正す警察官の性なのか、土方の追求は続く。
「いやだからよォ、袋に『どんな味が出るかお楽しみ!ロシアンキャンディ!』って書いてあったんだけどよォ。まさかこーゆーんだとは思わなかったんだよ」
つまり、ロシアンルーレットの要領でランダムにハズレが入ってるということらしい。
そう言いながら、懲りない銀時は再度別のキャンディを袂から取り出して舐め始めた。
今度は当たりだったようで、嬉しそうな顔をして舌の上でキャンディを転がしている。
チッ、と舌打ちしながらも、土方はそれ以上文句を言わなかった。ただ気持ち悪そうに喉のあたりを摩っている。
その指先が、うっすら掠れていた。
(よしよし。効いてきたな……)
実は。
先ほど土方に飲ませたのはハズレの苦いキャンディなどではなく、先日使用した透明薬だったのだ。そして、今銀時が舐めているのも。
透明になっている間も、本人は全く違和感なく外界を認識できるのは前回体験した。
そして新たに、透明になっている者同士は互いの姿を普通に見て触れることを知った。
そうと分かればこれはもう、何も知らない土方に人前で悪戯するしかないだろう!と。
色々考えた末、不気味な半透明状態でも誰も気にしなさそうな、エイリアンやらモンスターやらがうようよしてるターミナルのロビーで実践することにしたのである。
なので、もちろん仕事というのも嘘で。
さっきからずっと尾行していたのは、詳しい事情は知らされないまま銀時に頼まれてマダオ役をしている長谷川なのであった。フリというか本物のマダオだからリアリティがあって、土方も疑っていない。
土方に効果が出始めたのを確認して、銀時もキャンディにカモフラージュした丸薬を飲み込んだ。
しばらくすると、一度は薄れかけていた土方の姿が再びはっきり見えてきた。
銀時のほうも薬が効いてきたようだ。
完全に姿が消えてしまうのを待つ間、前戯がわりに先日開発したばかりの膝から下を、さりげない風を装って擦りつけて刺激してやる。
上半身や股間は警戒しているが、土方本人に性感帯だという自覚がないから脚は無防備なのだ。銀時の膝が触れた瞬間ビクリと躯が揺れたが、反射的に飛び退きそうになったのをかろうじて堪えたという感じであった。
他愛ない話をしながら、膝下をやんわりと愛撫する。
ぴったりと密着させるより、掠めるように触れたり離れたりしたほうが感じるらしい。だんだん呼吸が速くなってきている。
何でもないようなフリをしながら土方が離れようとするが、避けられた分だけじりじりっと銀時がつめるので距離は変わらない。
そろそろ姿も完全に消えているはずだし、土方もいい具合にエロくなってきてるしで、頃合い良しとみた銀時はぐいっと隣に座る肢体を引き寄せた。
「ってめ… なにしやがるっ」
引き寄せると同時に袷に忍び込んできた手のひらを押し戻そうと土方がもがく。
「だァってヒマじゃーん。とりあえずアイツも夕方ぐらいまではこっから動きそうにねェしさ。…夕べの続き、犯ろうぜ?」
「なに、が、続きだっ……」
「いやだって、今朝早いからって夕べは軽めに済ませちまったじゃん。お前も物足んねェと思ってたろ?」
土方の記憶によれば、全然どこも軽めだったとは思えないのだが。確かに時間は若干短かったかもしれないが(それでも空は微かに白んでいた)、むしろ達かされた回数はいつもより多かったような――
「やっぱ犯れる時にしっかり犯っとかないと、また待ちきれなくなって俺んち来るハメになるぜ?」
「っ!!」
忘れて欲しい醜態を指摘され、土方の頬がサァッと紅潮した。
銀時が言っているのは、先日の妙な夢を見てしまった後のことだろう。具体的な内容までは覚えていないが淫夢だったのは間違いなく、躯の芯が疼いてどうしようもなくて、次の逢瀬の約束まで待ちきれずに銀時の元を訪れてしまったのだ。
もちろん土方は、それが銀時の仕掛けた罠だったとは気づいていない。
てっきり当日の夜やって来るとばかり思っていたのに、3日も我慢した土方の意地っ張りぷりに、銀時が半ば呆れ半ば感心していたことも。
「だから、って… こんな、トコ、でっ……!」
土方の抵抗にお構いなしで蠢く掌に息が乱れる。
「いやー、俺だって鬼じゃないからね」
ドSだけどな、と胸のうちで付け加えたのは銀時か土方か。あるいは2人ともか。
「お前が本気で嫌がることはしねェよ?」
なんだかものすごく、有り得ないセリフを聞かされたような気がするのは土方の錯覚だろうか。
「……ヤメロっつって、聞き入れられた記憶が、全然、ねェんだけど?」
「だァってオメー、スナオじゃねェじゃん。ホントはシテ欲しくたって、絶対ェ『ヤメロ』っつーだろーが」
「……」
まあ、否定はできない、が。
「全部真に受けてホントにやめちまったら、オメー怒んだろ」
怒りはしないが、まあ機嫌悪くはなる、かもしれない。
「だから俺としては、オメーの言葉以外の部分でほんとはイイのか、ほんとにダメなのか判断しなきゃいけないわけだ」
「…………」
「別に、お前が普段から素直に、犯りてェ時に『犯りてェ』とか『もっと』とか言ってくれりゃァ、俺だってそんなややこしいマネしなくてもいーんだけどよ」
善処しよう、とは答えられない土方である。そんなセリフが言えるくらいなら、色んな意味でこんなことになっていない。
「んで、一番手っ取り早い判断基準はココなわけだ」
「っ…!」
言うなり、いきなり下肢に手を忍ばせてきた。
「男ってのァ案外デリケートだからよ。マジでダメな時ってどうやっても勃たねェじゃん」
頭をもたげかけた土方の雄をくにくにと手のひらで弄びながらの発言には大いに異論がある。刺激されれば感じてしまうのは止めようがないだろう(とは思うものの、心底嫌な状況や相手だったら、たぶん勃たないんじゃないかという気はした。少なくとも、そう容易くは感じたりしないだろう)
「ってことで、お前は本気でイヤじゃない。だろ?」
「…でも、ダメ、だっ……」
確かに呼吸は速くなってきてるし、躯はアツくなってきてるし、花芯は勃ちあがりかけているけれど。
本当はイヤじゃなくても、ダメなものはダメだ。
こんな公共の場で、真選組の副長たる土方がセックスに及んだりしたら。見つかって公然ワイセツ罪で捕まったりしたら。
ことは土方個人の問題では済まない。真選組はお終いだ。
それぐらい、銀時にだって分かっているだろうに――
「だいじょぶ、だいじょぶ。誰も見てねェ、っつか、見て見ぬフリしてくれるって。恋人たちの熱い語らいを邪魔するような野暮はお江戸にゃいねェよ」
「ンなワケ、ある、かっ……」
言いながら、腕を押しのけようとして力の入らない肢体を、逆に膝の上にひょいと抱え上げてしまう。
「けど、燃えるだろ、こーゆーシチュエーション。お前、恥ずかしいの好きだもんなー」
「……ァッ」
耳たぶを咬みながら低い声で囁かれて、不覚にも小さな喘ぎをあげてしまった。
「てめっ… いくらなんでも、これは、マズイ、って……!」
スルスルと帯を解かれ着流しを脱がされ、さらには下着までおろされて土方が焦りまくる。服を着たままだったらまだ、なんとか誤魔化すことも可能かもしれないが、全裸では言い逃れのしようもないというのに。
「いやいや、むしろこのほうが目立たねェって。…ホラ」
透明になっているのが分かってる銀時としては、服だけが宙に浮いて蠢いているよりも、全裸になってしまったほうがいいと承知している。
といいつつ銀時は上半身しか脱いでいないのだが。ズボンだけがベンチに座っててもあまり目立たないだろうと思ったのと、銀時は着衣したまま土方だけを脱がせたほうが羞恥心を煽れるからだ。
そんなこととは知らずにあがく土方の膝を立たせると、脚を左右に大きく開かせてしまった。
「な? 誰もこっち見ねェだろ?」
「けど… ァッ、く……」
剥き出しの股間を慣れた手つきで扱かれ、羞恥に全身を染めた土方が身を捩る。
銀時の言うとおり、どういうわけか確かに誰もこちらに注意を向けていない。故意に視線を逸らしている様子もない。
今のところ、は。
だがいつ誰に気づかれても不思議ではない状況に違いはない。
理性は必死に警告を鳴らすのに、けれど躯はどんどん蕩けていく。
せめて声だけは出すまいと懸命に堪える姿が、たまらなく銀時を煽り立てる。
「土方がやーらしー躯しててくれて、俺ァほんと嬉しいぜ」
「んぅっ… それ、やめ、っ……」
擦り合わせるように双珠を揉みしだかれて、悩ましげに肢体をくねらせる姿は本当に淫猥だ。先端からとろとろと溢れ出した先走りの液で、銀時が手を動かす度にくちくちと濡れた音が耳に届く。
「お前のムスコちゃんは泣き虫で、ほーんとカワイがってやりたくなるよなあ」
「ぃっ…!」
出口を塞き止めるように小指の先を鈴口にねじ込まれて、土方の背がしなった。美味しそうにツンと尖った両の乳首が、肩越しに後ろから覗いている銀時の目に飛び込んでくる。
弄って、と自己主張してるようにしか見えないが、残念ながら乳首をいぢめるのはもうちょっと後回しだ。
すっかりメロメロになってるように思える土方だが、まだ油断できない。快感にはとことん弱いくせに、とんでもなく意地っ張りで鋼の職業意識の塊だから、何かの拍子にふと正気に戻り、銀時の腕を振り払ってしまう可能性はまだ残っている。
スリルを愉しむプレイは、そんな危険と隣り合わせだ。とにかく挿入して突いて抉って掻き回して、完全に我を忘れさせてから他の箇所を責めるほうがいいだろう。
袋を揉まれて綻びかけた後蕾に、潤滑剤を塗った中指をつぷりと埋め込む。
「ァァッ…!」
いつもなら、侵入してきた指を歓迎するようにざわめく襞の蠕動を愉しみつつ掠めて焦らすところなのだが、今日はダイレクトに前立腺を目指す。もう数え切れないほど責め立てた器官は、捜すまでもなく刺し入れた指先に触れた。
「ァッ… はッ、んん……」
今朝方までさんざん弄られてまだ余韻を引きずっているソコは、指の腹で擦られてビクビクと収縮する。
3本の指をばらばらに動かしながら抜き挿しするスピードを速めれば、激しく首を打ち振る土方の眦から涙が流れ落ちた。
「も、うっ……」
甘く上擦った声で限界を訴える土方から指を全部引き抜いてしまった瞬間の、名残を惜しむように痙攣する淫蕾の可愛らしくも卑猥な動きが銀時はとても気に入っている。
そして、物欲しげに銀時を誘うソコに猛った肉棒を突き立てる刹那の快感といったら、もうこのまま死んでもいいと思うほどだ。
「ひ、ぁぁぁ……っ!」
懸命に声を堪えつつ、貫かれる衝撃に耐え切れなかった土方が精を放った。
「う、ぁっ… まてっ… や、め……ッ」
ぽたぽたと白濁を零している間も揺さぶられ続け、土方が必死に制止の声をあげる。だが銀時にしてみれば、射精した直後が一番冷静になられる危険をはらんでいるので、そんな余裕を与えてはならないのだ。
「ゃ、だ… ァ、んんっ……」
達しても萎えるヒマを与えられず強制的に再び勃たせられ、土方は息も絶え絶えである。
ここまでくればもう、逃げられる心配もないだろう。
というわけで、掴んだ腰を小刻みに揺すりながら、さっきから目の毒だった乳首を両手でキュゥゥッと抓む。
「ィィィッ…!」
ビクンっと背中をしならせ、足の親指がきゅっと丸まった。
「つっ…」
食い千切られそうなほどナカで締め付けられ、銀時もあやうく達しそうになってしまったのを、奥歯をかみ締めてやり過ごす。
「ぁっ、ぁっ… んぁあっ!」
容赦なく抉るように最奥を突かれて、正気を手放しつつある土方は徐々に嬌声を抑えられなくなってきている。
「あ、ダメ、だ… また、イク…ッ!」
大きく広げた内腿をヒクヒクと痙攣させながら、土方が2度目の絶頂を迎えた――


その後も、数え切れないほど達かされ、もうこれ以上一滴も残っていないんじゃないかというまで搾り出された土方は、銀時を呑み込んだまま気を失うまで責め立てられた。
それは、先に薬が切れる土方に、半透明の銀時を目撃されないための手段ではあったのだが。
「…おい。おい、土方。起きろ」
夕方になり、男こと長谷川が帰る様子を見せ始めて銀時に起こされるまで、疲れきった表情で眠りこけていた土方だったが。
ターミナルからまっすぐ、依頼人である妻(ということになっているが、単なる銀時の知り合い)が待つ家に男が帰ったのを見届けた後。
仕事を手伝った報酬として夕食と酒を銀時の奢りで済ませたまでは良かったが。
今日はこれで帰る、という抵抗も空しくホテルへと引きずられて行ってしまった挙げ句、銀時に美味しく食べ尽くされてしまったのであった。


◆END◆

またも公開プレイ大好きですいません


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