真実の愛 |
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かぶき町四天王の一人が経営するスナックの2階に「万事屋銀ちゃん」なる事務所が存在することは、新宿住民ならば知る人ぞ知る。 けれど、その実態を知る者は少ない。 看板には屋号以外、業務内容も営業時間も定休日も何一つ記載されていないからだ。 仮に仕事を頼みたいと思っている人がいたとしたら、結構不親切、かもしれない。 まあ万事屋というぐらいだから仕事内容はなんでもありだし。 営業時間といっても開店休業のようなものだし。 定休日は特にないというか、年中無休というよりむしろ年中全休に近いというのが現状である。 というわけで、そんな実情を知る数少ない人間は気楽に万事屋の敷居をまたいでは、雑多な依頼を持ちかける。 そんなある日。 まだ新八が出勤してきたばかりの、朝食時。 「邪魔するぜ」 返事も待たずにあがりこんだ顔見知りが、応接セットに腰を下ろすと、ちゃっかり一緒に朝食を摂り始めた。 「オイそれマヨ? なに勝手に食べてんの? ウチのメシになんでマヨ? オイ」 「おめーらに仕事もってきてやったぜ」 最初から万事屋で朝食を済ませるつもりだったのか。持参のマイマヨネーズを白米の上に盛り付けながら、真選組副長土方十四郎がいつもの横柄な口調で「感謝しろ」とばかりに一同を睥睨する。 「いやいやいや。そりゃ仕事っつーんなら話ぐらい聞くけどよ。けど、それなんか違うだろ、オイ」 一般に、周囲をどん引きさせ食欲を激減させると言われる土方の嗜好だが、万事屋には通用しない。青ざめた顔で口元を押さえているのは新八だけで、寝ぼけまなこの神楽は気にせずガツガツとご飯を掻きこんでいるし、銀時にしてももう慣れたものだ。 「アァ? 金なら払ってやるっつってんだろーが」 なんだろう、このどこまでも尊大な態度は。 生憎と万事屋銀ちゃんは「依頼人は神様です」的な営業はしていない。金さえ払えば何をしてもいいとか思ってんじゃねーぞコノヤロー、なのである。 「オイオイオイ、だからよ、金とかゆー前にまず誠意とかね。そーゆーのはないのかって言ってんの」 まずは名乗る――必要はまあ、ないにしても、挨拶とか前置きとか大まかな依頼内容とか。何でもいいが、順序というものがあるだろう。いきなり他人の家にあがりこんで勝手にメシを食うとはいかがなものか。 という意味で銀時は「誠意」という言葉を使ったのだが。 しばし上目遣いでじっと銀時を見つめた土方は、苦々しげな表情で眉間に皺を寄せると、ダン!と箸をテーブルに置いて立ち上がった。 そして勝手知ったる足取りで隣の和室へと向かう。そこにはまだ布団が敷きっぱなしだった。ついさっきまで銀時が寝ていたので、まだ微かに体温が残っているかもしれない。 「あー、そういうことかよ!」 そう叫ぶと土方は、その上にどさりと大の字に横たわる。 「ったく、とことん腐ってやがるぜ、悪徳万事屋め。いいさ。好きにしな。…けど、これだけは言っとくぞ。てめーらに真実の愛なんざつかめ……っ!」 しかし最後まで言い切ることはできなかった。 「いっただっきまーす!」 万事屋の3人が一斉に飛び掛ってきたからだ。 「って、うわっ。オイ、ちょっ、まっ……!」 まさか本当に、しかも銀時のみならず新八や神楽にまで襲いかかられるとは思ってもいなかった土方が、わたわたと慌てるがもう遅い。 「ちょっ、ヤメッ… ァッ……!」 見事な連携プレーで神楽が上半身を、新八が両脚を、そして銀時が太腿の上に馬乗りになって土方を押さえつけ、あっという間に着物を剥ぎ取ってしまった。 「ニコ中、おっぱい出るアルカ?」 「ャッ、ァァッ、ン…!」 神楽に肉の薄い胸を揉まれながら乳首をキツク吸い上げられて、土方の背がビクンッと反り返る。 「土方さん、キレイです……」 「ひ、あぁっ……!」 うっとりと脛に頬擦りした新八が足の裏をぺろぺろと舐めるたびに、切なげにパサパサと黒髪を打ち振る。 「そんじゃ、ま。エンリョなく」 「はああっ、んん!!」 ぱくん、と花芯を銀時に咥えられ、細い腰がガクガクと跳ねた。 「おっぱいは出ないけど、なんか酢昆布よりもっと美味しいアル」 「おー。こっちは、甘い蜜がとろ〜んと溢れてるぜ」 それぞれが、てんで好き勝手に土方の全身を舐めしゃぶったり吸っては齧ったりと弄りたおす。 「んあっ、くぅっ、ゃあっ……!」 狂ったように全身をのたうたせる土方の壮絶な色っぽさに、万事屋の3人はますますヒートアップしていく。 「オイお前ら。銀さんつっこむから、ちょっとだけ離れろ」 土方にむしゃぶりついて離れようとしない神楽と新八を、どうにか少しだけ引き剥がした銀時が、よっこらせと胡坐をかいた上に力が抜けてぐったりとした肢体を抱えあげた。 神楽に乳首を、新八に花芯を吸われて悩ましく揺れる腰を押さえつけ、後蕾に狙いを定める。 「ひあっ、あああっ……!」 十分解したとはいえ、挿入の衝撃に土方が目を見開いて掠れた悲鳴をあげた。 ねっとりと絡みつく粘膜を掻き分けて根元まで埋め込むと、膝の裏に手を差し入れ大きく開かせた脚を抱えて激しく揺さぶる。 「ァッ… ふあっ… も、だめっ……!」 白い喉を限界まで仰け反らせ、ぶるりと大きく腰を震わせた土方は、新八の口の中へと精を迸らせてしまった。 土方が達した後もなお、そのしなやかな肢体を貪りながら銀時たちは、これだけの報酬を前払いで貰った以上、どんな依頼だろうが全力でこなしてやるぜ、と固く心に誓っていた。 今回だけじゃない。 以後、土方の依頼は最優先で遂行させてもらう。 もちろん、その都度依頼料は支払っていただくことになるが。 布団の上で大の字になっているのが八郎の母ちゃんだという現実を認めたくなくて、思わず妄想世界に逃避してしまった万事屋3人組なのであった。 |
| ◆END◆ あに魂の母ちゃんを見て、これが十四郎だったら…と |
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