ヴァーチャル病棟


※土方受ならなんでもオッケー! どんなモンでも笑って許せる、
という、お心の広〜い方のみ、この先にお進みください…!※


「土方ー? おーい。ひーじーかーたー」
幾度も名前を呼んで肩を揺すって、土方が完全に熟睡してしまっているのを確認した銀時は、唇の両端を吊り上げニマァァッと笑った。
もしも土方が目覚めていてこれを目撃したとしたら、金輪際絶対に何があろうとも、決して銀時の前では眠ったりしないぞ、と固く誓ったであろう笑顔だった。が、不幸なことに前後不覚に眠りこけてしまっている土方に、その笑みを目にする機会はおとずれなかった。
不覚にも銀時の前で熟睡してしまった土方を、しかし責めることはできない。
日々の激務で慢性的に寝不足だというのに、暇と体力を持て余した銀時にたっぷりこってり限界を超えるまで喘がされ続け、精も根も尽き果ててしまったのは仕方のないこと。
しかも今日は、いつもより早い時間に万事屋を訪れることができたため、セックスの前に軽く酒など飲んでしまったからなおさらだった。
ぐったりと、数時間前より幾分やつれたようにすら見える寝顔をしばらく見つめた後、銀時はテレビの裏に隠しておいたゲーム機を取り出した。
年末に繰り広げられた、万事屋vs真選組によるOWee争奪戦。あの時、チーム万事屋の3人はどさくさに紛れて発売中止となったOWeeをこっそり持ち帰ってきた。銀時はさらにそれを、平賀源外に頼んで改良してもらったのである。
今取り出したゲーム機がそれだ。
そこに、先ほど土方が来るまで遊んでいたソフトを差し込む。
ちょうど、昼間ミスをした新人ナースが深夜に院長と看護婦長から、今まさにお仕置きをされようとしているところで
「てめー、ナニやってやがる」
心底呆れ返った声をかけられ、中断を余儀なくされたのだった。
「あれー、土方。早いじゃん」
思春期のガキじゃあるまいし、別にエロゲーをしてるところを見咎められたからといって焦る理由もない。確か今日は警察本庁で研修があって、たぶんその後懇親会になだれこむだろうから、万事屋に来れるのは夜中になると言ってなかったっけ、と言いながらセーブもせずにゲームの電源を落とす。
「いや、なんか今日は研修だけで終わった。…つか、てめー、ヒマならヒマで、もっと他にやることねーのかよ」
本当は、研修の後遊郭に繰り出そうと盛り上がっていたのだが。飲み会ならともかく花街に行く気にはなれなかったし、近藤も「お妙さんに申し訳がたたん」と参加しないというので、隊から緊急の呼び出しがあったことにして2人で早々に引き上げてきたのだ。
近藤はその足でスナックすまいるへ行ってしまい、一人で屯所に戻るのもどうかと、約束よりはだいぶ早かったが万事屋へ来てしまったのである。
「メシ買ってきたけど、もう食ったか?」
「いんや、まだ。助かるぜ」
いつも土方は、神楽や新八の分も含めて翌日になっても食べられるような差し入れを多めに持ってきてくれる。だから神楽は、土方が来る日は大人しく、というかむしろ喜んで新八の家に泊まりに行ってくれるのだった。
珍しくのんびりと食事を摂り、まったりと酒を酌み交わし、交代で風呂に入ってから布団へともつれこみ、今に至る。
気を失うようにして眠りに落ちた土方が、呼んでも揺すっても目を覚まさないのを確かめ、銀時はOWee専用改造ゴーグルと手袋・ブーツを取り出した。いそいそと無防備に眠る土方に装着し、コントローラーを握り締めると電源をONにした。
改造OWeeに接続されたレコーダーがゲーム画面を録画するように設定されているのを確認すると、デモムービーを飛ばしてスタートボタンを押し、「はじめから」を選択する。
主人公を「坂田銀時」、ヒロインの名前を「土方十四郎」に変更(ひらがな4文字までの制限はもちろん解除した)、自らもゴーグル等を装備して、いよいよゲームスタートだ。

<1日目>
ゲーム内と知らぬままに目覚めた土方は、辺りに視線をめぐらせた。
「どこだ、ここは……」
見覚えのない室内に一瞬戸惑ったものの、すぐにナースステーションであることに気付く。そういえば今夜は夜勤だったと<思い出し>、何気なく自分の姿を見下ろして再度驚愕する。
「なんだ、このカッコはーッ!!」
ピンクの超ミニなナース服に慌てたが、すぐに自分はナースなんだから制服を着てるのは当たり前だと納得する。
土方の本来の人格に軽くキャラのデータを乗せているだけなので、まだ馴染みきっておらずだいぶ混乱しているようだ。完全にゲームキャラに同調させることもできたが、土方本人の人格を残していたほうが絶対愉しいという銀時の嗜好で、こんな中途半端な状態になっている。
落ち着きを取り戻した土方が、カルテの整理でもしようかと立ち上がりかけたタイミングを見計らったかのようにナースコールが鳴り響く。
ランプが点いているのは参零六号室。確か、食中毒の疑いがあるということで検査入院中の学生が4人いる病室のはずだ。検査結果はまだだが、特にこれといった症状も出ておらず、明日には退院できる見込みだったのに、容態が急変したのだろうか。
急いで病室へと駆けつけ、他の患者を起こさないようにそっと「どうしました?」と声をかける。
「あ、看護婦さん… 助けてくれよぅ……」
弱々しく助けを求める声に、ドクターを呼んだほうがいいだろうかと思いながら、様子を確認しようと近づいた土方の手首を、患者がぐっと握った。
「昼間寝すぎちまって、全然眠くならねぇよぅ。看護婦さん、遊んでくれよ〜」
「………………はああ?」
咄嗟に何を言っているのか理解できず、ようやく意味が分かった時には思わず呆れ返る。冗談じゃない、付き合ってられるか、と掴まれた腕を振り払おうとしたのだが、反対に引き寄せられベッドの上に倒れ込んでしまった。
「てめ、ふざけてんじゃねーぞっ。こっちはてめーと違って忙しいんだよっ」
「ノーパンのくせによく言うぜ。アンタだってそのつもりで来たんだろ?」
「なっ…!」
スカートの中に忍び込んだ手で、直に尻を撫で回されて驚愕する。
(んなバカなっ! さっきまで確かに穿いてたハズなのにっ…!)
この理不尽さがゲームたる所以なのだが、土方が知るはずもない。
「ァッ、ゃめッ…!」
遠慮のない手つきで太腿を愛撫され、下肢がぶるぶる震える。
「こんなグチョグチョに漏らしててヤメロとか言われてもなァ」
意地悪い口調で面白そうに言いながら、蜜を零し始めた土方の花芯を指先で弾く。
「だめ、だ… 他の患者さん、に、気づかれっ…!」
「他の患者って俺らのこと?」
躯を這い回る手のひらから逃れようともがく上から降ってきた声に、土方がびくりと振り向く。
寝ているはずの同室の患者3名が、土方たちを取り囲むようにして見下ろしていた。
「おまえ、らっ…!」
4人全員が銀時の顔をしている不自然さに土方は気づけない。
「誰も寝てねェから、気兼ねなくイイ声出してくれていいぜ?」
「つか、むしろ聞かせろっつーの」
双眸を獣欲にギラつかせて黒い笑みを浮かべる4人の銀時に、土方の躯の奥がズクリと疼いた。
「うわー、やーらしー。急にでっかくなって、スケベ汁がどくどく溢れてきたぜー」
「ゃっ… ちがっ…」
「どこも違わねェだろ。こんなべちょべちょじゃん」
「ぁぅっ!」
ぐっしょりと濡れそぼった幹を握られ、大きく背中を撓らせた。そのまま腕を引かれ、上体を起こされて膝立ちにさせられる。
「や、アアッ…!」
れろり、と裏筋を舐めあげられ、思わず反り返った胸元を結んでいた紐を解かれる。ナース服を肌蹴られ、すでに硬く尖った乳首が露わになると銀時その2とその3がカリリと歯を立てた。
「ァッ、ヤッ…!」
痺れるような快感に、2人の銀時を押しのけようと伸ばした土方の腕を、4人目の銀時が掴み後ろへと捻りあげる。そのまま背筋の窪みに沿って這い下りた舌が、淫蕾へと辿り着いた。舌先を尖らせ蕾の中へと埋没させる。
「ひ、ああっ…!」
4枚の舌で弱いところだけを集中的に責められ、土方から迸る声は嬌声というより悲鳴に近い。すぐにも達してしまいそうなほど強烈な快感でありながら、巧みに芯を外され決定打に至らない。
達けそうで達けないもどかしさに土方は、ナースキャップが飛んでいきそうなほど狂ったように黒髪を打ち震う。
「あ… あ… も、イキ、たいっ… イ、かせ……ッ!」
食いしばった歯の間から搾り出すように、達かせてくれと何度もせがむ。
身悶えする痴態をそれなりに愉しんだことだし、まだまだ先は長いし、と無言で目を見交わした銀時たちは一度土方を達かせることで合意した。同一人物であるだけに意思の疎通に齟齬はなく、絶妙なタイミングで一斉にキツく吸い上げ歯を立て強く舐めあげた。
「は、ああっ… あああーっ…!」
ビクンビクンと激しく躯を跳ねさせて、銀時その1の口中に土方は勢いよく精液を迸らせた。
「ぁ… ぁ、ぁ……」
過呼吸のような呼吸を繰り返しながら、倒れこんだシーツの上で白い肢体がヒクヒクと痙攣する。だが銀時たちは見逃さない。ぐったりと激しい絶頂の余韻にひたっている土方の花芯がまったく力を失っていないことを。
「さっすがインラン看護婦さんだぜ」
「まァだまだ足んねェよなァ?」
「ここに… 欲しいんじゃね?」
「熱くて硬くて太っいのがさ」
力の入らない躯を軽々と引き起こし、唾液と愛液でぬらぬらと卑猥に収縮する淫蕾を指で揉まれる。
さんざん舌でねぶられたところをそんな風にされたらたまらない。
「は、んんっ… さわ、る、なっ…!」
避けようと躯をくねらせるが、むしろ誘っているようにしか見えなかった。
「触ってないで、さっさとブチ込めってか」
「そりゃそーだろ。カワイイおクチをこぉんなにパクパクさせてるんだぜ」
「でもよ。男なら欲しいモンは自分で奪い取らねェとな?」
「そうそう。自分で脚ィ開いて、自分で跨って、自分で孔ァ広げて、自分でつっこまねェとな?」
言葉で辱められ、頭の芯がぼうっと痺れて、何も考えられなくなってくる。ドクドクと熱く脈打つ銀時のペニスを握らされてしまえば、その熱を躯の奥深いところで感じたくてこれ以上我慢できない。
「くっ、んっ…」
後ろから抱きかかえるようにして秘処を弄っていた銀時その4の肉棒の先を入り口にあてがい、土方はゆっくりと腰を沈めていった。
「ふあっ… ぁぁ、んっ…!」
徐々にナカが埋まっていく充足感に、歓喜の声がこぼれ、自然に腰が揺れてしまうのを止められない。
「うおっ。すっげキモチよさそー」
「んじゃ、もっとヨクしてやろっか」
M字に大きく脚を広げさせ、丸見えになった結合部を指で辿る。
「ひ、ァッ…!」
「くーっ。締まるー!」
銀時を呑み込み、限界まで広がった秘唇の周囲をなぞられ、土方の躯がビクンビクンと波打ちぎゅうぎゅうに締め付ける。
「だ、めっ… それっ… だめ、だ……ッ」
だめだと言いながら下肢をくねらせ、先端から淫液を溢れさせていたのでは、説得力などまるでないのだが。
「お前ら、ダメ出しされちゃってるぜ〜」
挿入している銀時が、土方の躯を揺すりあげながら他の銀時を茶化す。
「やっぱエロエロ看護婦さんには、こんなんじゃ全然ヌルいってか」
「ふーん。そんじゃ、気合い入れて奉仕させていただくことにしますかね」
「ンな焦んなくても、ちゃーんと腰が抜けるまでヒィヒィ啼かせてやるって」
各自好き勝手なことを言いながら、ますます激しく土方の躯をいじり倒し始めた。繋がったところを舌で辿り、いやらしく内腿を撫でまわし、足の指を音をたててしゃぶり、耳たぶを愛咬みしては首筋を舐めあげる。
土方のイイトコロを知り尽くした銀時たちの責めに、快感で気が狂いそうだ。
「も、いい、からっ……!」
これ以上ナニもシテくれなくていい、という意味の叫びを、当然のように銀時たちは曲解する。
「おお、やっとイイって言ってくれたぜ」
「イイからもっと、だってよ。やーらしーい」
「ちが…ァッ…ァァッ……」
否定の言葉を紡ごうと開いた土方の唇から次々と零れ落ちるのは、甘く掠れた喘ぎばかり。
4人の銀時にかわるがわる犯され、嵐のような快楽の波に翻弄されるまま、土方の夜は更けていった。


<2日目>
今夜も土方は一人きりで夜勤であった。
イヤな役目を押し付けられてしまうのは新入りの定めと、諦め交じりの溜め息をこぼす。
誰もいないナースステーションでぼんやりしていると、つい昨夜のことを思い出して躯が火照ってしまいそうになる。
幸い銀時たちは、検査の結果何も異常がなかったということで、今日の昼間すでに退院していたので、もう昨夜のような心配はなかったが。だからといって、今朝方まで続いた嬌乱を思い出して淫らな気分に浸るなどあってはならないことだ。
(いかん、いかん)
気を取り直すと土方は、夜間の巡回を行うことにしたのだった。

「参零六号室も異常なし、と…」
夕べはこの部屋で――なんて思い出してはいけない。今は勤務中なのだから。
真夜中の病院は、今にも暗闇から異形の影が滲み出て来そうな不気味さだが、聞こえてくるのは安定して規則正しい寝息ばかりで、土方を安堵させる。
だが。
ガサリ。
ふいに聞こえた物音に、ギクリと歩みを止めた。恐る恐る音のした方向を探ると、参拾四号室の札が目に入った。そっと近づくと、再びゴソリ、と音がした。
「確かここは……」
もう何年も使われていない、いわゆる【開かずの病室】だったはずだ。
しかし確かに、物音はこの部屋から聞こえてくる。
ゴクリ、と土方の喉が鳴った。
怖い。めちゃめちゃ怖い。だがもし病院荒らしの類だったら(それなら全然怖くない)放ってはおけない。
ちょっと。ちょっと扉を開けて様子を窺うだけ。で、不届き者がいやがったらふん縛っちまえばいい。
そう自分に言い聞かせ、土方はほんの少しだけ扉を開けた。
途端。
僅かな隙間からシュルッと伸びた何かが腰に巻きつき、あっという間に室内に引きずり込まれてしまった。
「はなっ…!」
放せ! と叫びかけて土方は息を飲む。
窓から洩れる微かな光に浮かび上がりそこにいた(?)のは、無数の枝を腕のようにうねうねと蠢かせる木、のように見えた。
いや、巨大なタコ、だろうか―― どう見ても足は8本以上あるし、灰色というか銀色というか、こんな色のタコなんて聞いたこともないが――
その枝、あるいは足の一本が、土方の腰に巻きつき室内へと引きずり込んだのである。
(えいりあん、か……?)
地球上の生物とは到底見えないその形状は、妖怪変化や化け物でもない限りえいりあんとしか考えられなかった。
生理的嫌悪をもよおす醜悪な姿形をしていながら、なんだか甘ったるい臭いがするところが、ますます気持ちが悪い。こんなものが病院内に生息しているなんて冗談じゃない。明日にでも誰かに相談して駆除しなければ。
そう土方が考えたのを察知したわけではないだろうが。
絡みついた触手を緩めて解放するどころか、反対にぐいぐいと土方の躯を本体へと引き寄せる。
本能的な危機感に無意識に左腰を探るが、当然そこに愛刀はない。
もがいても足を踏ん張っても、抵抗空しく手を伸ばせば触れられそうなほど至近距離まで運ばれてしまった。
(まさかこいつ、人間を食うんじゃねェだろうな…!?)
胴体の真ん中あたりにぽっかりと開いた、口のようなものを見つけて土方はゾッとする。死ぬのは怖くないが、こんな所でえいりあんごときに生きたまま貪り食われるのは真っ平だ。
なんとかして逃れようと暴れる手足に、四方から伸びてきた別の触手が絡みつき、四肢の自由を奪われてしまう。
(ちくしょー。ビクともしねェ…っ!)
空中で大の字に固定されてしまった土方の足元から、ぬらぬらとぬめった触手が這い登ってくる。
土方が想像した「食べられる」は外れていたが、ある意味当たってもいた。
「っ!?」
恐ろしく長大な舌で舐められているような感覚に、土方の躯がギクリと強張った。両足をゆっくりと上昇してくるソレは、間違いなく土方の性感を探しながら移動している、ように感じられた。
「くっ……」
感じたくなどないのに、絶妙なその感触に歯を食いしばって声が洩れるのを堪える。だが、脚全体に絡みついた触手が粘液を分泌しながらぬちゃぬちゃと蠢くにつれ、徐々に頭に霞がかかってくる。
さらに大小さまざまな吸盤のついた触手が腕に絡みつき、袖口や襟ぐりからナース服の下へと侵入してきた。
「んぅっ…」
無数の吸盤に乳首とその周辺を吸い上げられ、たまらずに喘ぎが洩れた。
「あ…あ… ヤメ、ロ…っ!」
言葉が通じる相手とも思えないが、それでも制止を求めずにはいられない。
しかしやはり意味が分からないのか、あるいは最初から聞き入れるつもりなどないのか、やめるどころかさらに触手の本数は増える一方だ。膨れ上がった触手により、ナース服がビリビリと破かれていく。
脚も腕も胸も背中も、縦横に好き勝手に触手が這い回り、先端が細くなった一本は臍の中でうぞうぞと蠢く。
「んぁ、っふ……」
たまらずに土方が身を捩って悶えると、触手はますます嬉々として吸いつき這い回り本数を増やす。
そして。
新たな数本が、とうとうスカートの裾から忍び入って来た。
すでに形を変え始めた土方の花芯を、下着の上からなぞるように擦りつけられる。
「んっ… く、ぅっ…」
滲み出た淫液で、下着にじわりと染みが広がる。それを、先が筒状になった触手が執拗に吸い上げた。
「うぁ、ぁっ…!」
人間の口淫と違い息継ぎをする必要がなく、ただひたすら吸われるばかりで、快感の逃しようがない。布地を突き破りそうなほど張り詰めた花芯に煽られたように、触手が次々と下着の中にもぐりこみ始める。小さな布は他愛もなく千切れ、はらはらと床に散らばった。
「ぃ、あァァァーッ!」
今にも精を迸らせようとした小さな口の中へ、細い細い舌のような触手が刺さり、有り得ない衝撃にたまらず土方が悲鳴をあげた。
「ァ… ひ、ァ、ァ… ぁ、ぐっ……」
狭い道をくねくねと、奥深いところまで犯されて、なすすべもなく絶頂へと追い上げられた土方が、感電したようにガクガクと全身を震わせながら達した。だが、出口を塞がれているので精を放つことはできない。堰き止められた熱量が躯内で荒れ狂うような錯覚に、頭がどうにかなってしまいそうだ。
鎮まらない絶頂感に痙攣する肢体を、何本もの太い触手が押さえつけ、極細の触手が一気に引き抜かれた。
「ャ、ア、ア……ッ!」
栓がなくなり、勢い良く噴出した精液が本体の口らしき空洞へと注ぎ込まれる。
「は… あ… あ…」
永遠に続くかと思われるほど長い放精を終えた幹に巻きついた触手が、残る蜜を一滴残らず搾り取ろうとするかのように、執拗に扱きたてる。
体力を使い果たしたようにぐったりする土方とは反対に、放たれた液をすべて吸収した本体が、心なしか喜んでいるような気配が伝わってくる。
だが、まだまだ満足にはほど遠いのか、土方に休んでいるヒマは与えられない。
捕らわれの獲物が力尽きるのを待ちかねていたかのように、また別の触手が土方の秘蕾へと狙いを定めた。ぬるぬるとした粘液を分泌する触手が、蕾の周囲を淫らに濡れ光らせる。べとべとに濡らされたそこへ、先がイソギンチャクのように繊毛状態になった触手が侵入を始めた。
「ぅぁ、ぁっ… ャ、ャメッ……!」
内襞をぞわぞわと擽るようにしながら奥へと挿ってくる感覚は、この世のものとは思えないおぞましさであると同時に、喩えようのない最高の悦楽であった。あれほど激しく貪られたというのに、土方の花芯は早くも再び勃ち上がっている。
経験したことがないほど深いトコロをイソギンチャクでぐちゅぐちゅと弄られ、すぐにも2度目の絶頂に達しそうになる。けれど、そう簡単に達かせてはもらえなかった。
ペニスにまとわりついていたうちの一本が、根元をぎゅっと戒め逐情を阻む。
そして、吸盤がついたもの、びっしりと瘤が並んだものなど、異形の数本がさらに後孔を陵辱せんと侵入を開始した。一本一本は大した太さはないが、それらがてんでバラバラに内部で暴れ回り、土方を狂わせる。
「も、ャダ… ヤメテ、くれ……」
切れ切れに解放を求めても、責め苦が終わる気配はまったくない。
ただひたすらに喘がされ啼かされ、悶えて震えて、時おり気まぐれのように根元の戒めを緩められては、化け物の口に向かって精を放つ。
いつ果てるとも知れない地獄のような快楽の中、土方の意識は徐々に闇に飲まれていった――



「ふいーっ」
ゴーグルを外し、現実世界に意識を戻した銀時は、ここまでのゲーム内容をセーブして電源を落とした。続いて、疲れ果てた様子で眠る土方からも装備を外してやる。
「いやいやいや、スゴかった」
基本はゲームを再現しているだけなのだが、土方だというだけで百倍はエロくなっていた。
本当はまだまだ、医療器具を使ってお医者さんごっこだとか、ナース仲間からの性的イジメだとか、ドクター銀時に夜な夜な調教されたりとか、4人の学生銀時が舞い戻ってきて5P再びだとか、メニューは盛りだくさんで残っているのだが。
「あんまいっぺんに犯りすぎっと、土方が壊れちまうかもしんねェもんな」
ゲームなので、一日経ったことにすれば体力および精力は完全回復するあたり、とても便利なのだが。精神は土方のままなので、あまりにも常軌を逸した責めばかり続けるとココロが崩壊してしまうかもしれない。
「ま、お愉しみは長く延ばしたほうが面白ェしな」
今録画したビデオがあれば、土方が忙しくてなかなか会えない(犯れない)時でも、当分オカズには事欠かないだろう。見て見て見まくって、そろそろ次のプレイが犯りたいかなという気になった時にでも、先に進めばいい。
疲労困憊させてしまった埋め合わせのように、優しく土方を抱き寄せて腕枕などしながら、少しずつその寝顔が安らかになっていくのを飽きもせずじっと見つめていた銀時は。
ふいに、とても恐ろしい可能性に気がついてしまった。

「ゲームとはいえ、こんなすげェ快感を味わっちまって、もう俺とのエッチじゃものたんなくてイけねェとか言われたらどうしよう……!」
――後悔とは、先に立たないから後悔というのである。


◆END◆

5Pって初めて書いた…触手も…


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