拍手はWパロとなっております。
元ネタは大和名瀬氏の【便利屋さん】
万事屋な銀時と3Zの土方で銀土です。
Wパロが苦手・許せない、というかたは決してこの先に進まれないようお願いします









大人への階段 1



ピロリロリン
万事屋銀ちゃんの事務所兼応接室に、メールの着信音が響く。
「銀ちゃーん、依頼のメールがきたアルよー」
神楽に呼ばれ、ソファで怠惰にジャンプを読んでいた銀時が、のっそりと、いかにもダルそうに身体を起こした。
メールというだけで、まだ仕事の依頼と決まったわけじゃない。どうせまたスパムメールの類だろうと思ったが、『よろずやさんへ』というタイトルから推察すると本当に依頼人からかもしれない。
「うう〜ん……」
メールを開き、本文に目を通した銀時が唸った。
用件はただ一行。あとは依頼人とおぼしき人物の名前と大雑把な住所が書かれているだけの、極めて簡潔なメールである。
「銀ちゃん、どうしたアルか?難しい依頼か?私に任せるよろし。ズバっと解決してきてやるネ」
メールで依頼を受けて仕事先に赴く、ということにまだ慣れていない神楽は、とにかく自分が引き受けたくてたまらないらしい。銀時とて、できるものなら押し付けたい。だが、神楽一人に任せられるような仕事はそうそうないのが現実だ。
今回も、しばらくじっと画面と睨み合った末
「…いや、やっぱお前じゃ無理そうだわ」
と言うと、メールをプリントアウトした後、何やら和室でごそごそし始めていた。
もう一人の万事屋メンバー新八が、近所の老人会へサムいギャグで慰問をしに出かけている今、動けるのは銀時しかいない。
「んじゃちょっくら出かけてくるわ。留守番頼んだぜ」
「銀ちゃんと新八ばっかりずるいアル。私も『メール見て来ましたぁ』って言ってみたいアルよー」
神楽の恨めしげな声を背中で聞きながら、風呂敷包みをぶら下げた銀時は片手を上げただけで答えず、玄関扉を閉めた。

「ここ…だよな」
メールに記載されていたアバウトな住所によれば、今銀時の目の前に建っているのが依頼人の家と思われる。念のため表札を確認してみたが間違いなさそうだ。
今時珍しいほど純和風の立派な武家屋敷。
しかし、家がデカいからといって裕福とは限らない。むしろ借金まみれの落ちぶれた武士崩れが住んでいる可能性のほうが高い。
呼び鈴を鳴らして、お手伝いさん的な人物が出てくればそれなりに金持ち。くたびれた主が出てくれば貧乏侍。
(ま、どっちでもいいけどな)
そう思いながら呼び鈴を鳴らしてしばらく待っていた銀時だったが、門を開けて姿を見せた住人は、予想とはまるで違っていた。
「ええと……『ひじかたとうしろう』くんはいらっしゃいますか?」
「あァ?」
しまった。いきなり見ず知らずの男が小さな子供(たぶん)を訪ねてきたりしたら警戒されるのは当たり前だ。
思いっきり不審者を見る目つきで銀時を睨みつけてくれたのは、高校生ぐらいの少年だった。



とりあえず現代日本風世界、かもしれないです
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