拍手はWパロかつパラレルとなっております
元ネタはつだみきよ氏の【プリンセス・プリンセス】
高校生で総悟+桂×土方の三つ巴です
Wパロが苦手・許せない、というかたは決してこの先に進まれないようお願いします









ひめひめ 1



季節外れの転校生として大江戸学園に編入することになった桂小太郎は、大きな期待とちょっぴりの不安に胸を高鳴らせて校門の前に佇んでいた。
各界に数多くの優秀な人材を送り出している大江戸学園は、この国きっての名門男子校だ。ゆくゆくは政治家となって国家を建て直したいと望んでいる桂にとって、この学園に通うのは子供の頃からの夢だった。
事情で新入学はできなかったが、無事転入することができて感慨もひとしおだ。
今から約2年半、しっかりと学んでこの国にとって有益な人間になるのだ。
決意を胸に正門をくぐり、数メートル歩んだ桂の目の前に突然、ふわりと音もなく舞い降りた人物に思わず驚愕した。
驚いた一つ目の理由はもちろん、いきなり目の前に降ってわいたから(後で気づいたが、近くの木の枝から飛び降りたらしい)
そしてもう一つは、それが少女だったからだ。
ゆったりとウェーブのかかった黒髪は肩より少し下。雑誌などで時折見かけるメイド服のような、黒と白のフリルとレースたっぷりのワンピース。
少女のほうも、こんな所に人がいるとは思わなかったのだろう。びっくりしたように振り向いた涼しげな切れ長の目元と可憐な紅い唇が、なんだかとても色っぽい。
(何故女の子が… ここは男子校のはずでは……)
驚きのあまり、ついじっと見つめてしまっていたら、じわじわと少女の頬が紅くなってきた。見るからに恥ずかしそうなその顔に、不覚にも桂の心臓はバクバクと激しく鼓動を刻み始める。
互いに身動きもできないまま見つめ合って、どれほど時間が経った頃か(たぶんそんなに長い間ではなかったと思う)
「…めー。ひめー。どちらにいらっしゃいますかー?」
遠くから微かに、誰かを呼んでいるらしい声が聞こえてきた。
その瞬間。ビクっと身を竦ませた少女は、スカートの裾を翻していずこかへと駆け去ってしまった。
その白い綺麗な脚を、桂の網膜にしっかりと焼き付けたまま。

茫然とした状態から抜けきれず、ふらふらと校舎に辿り着いた桂は、半ば上の空で校長と担任に挨拶を済ませ、生徒会長に連れられて学生寮へとやって来た。
大江戸学園は全寮制なのだ。
「転入生の桂小太郎君だ」
寮長だという生徒に引き合わされ「桂小太郎です」と名乗りながら気を引き締める。これから集団生活を送るにあたり、最初の礼儀を欠くわけにはいかなかった。
「よろしく、桂君」
「よろしくお願いします」
きっちりと腰を折る桂を見て、「ふむ…」と何やら頷いている。その寮長の様子に、我が意を得たりとばかりに会長も頷く。
「彼には特別室が相応しいと思うのだが」
「ああ、俺も今そう考えていたところだ」
上級生2人の会話に桂はやや慌てる。
「いえ、転入生だからといって特別扱いはしないでください」
一日も早く学園に馴染みたいのはもちろんだが、だからといって甘やかして欲しくない。
「いや、転入生だからという意味じゃないんだけどね。君にはたぶん、当学園での最も大事な仕事を手伝ってもらうことになると思うんだ」
「そのためには、特別室に入ってもらわなければならないんだよ」
転入生の桂に、いきなり重要な仕事とはどういうことだ。
「はあ…… それは一体どういう仕事なんでしょうか」
「…それについてはおいおい、明日にでも詳しく説明するとしよう」
「とりあえず今日はゆっくり休んでくれ。疲れているだろう?」
なんだか釈然としなかったが、学園での重要な仕事を任されると聞けば誇らしい気持ちにはなる。元々、いずれは生徒会で活動したいと考えていたのだから、きっとその役に立つことだろう。
「わかりました」
桂が承諾すると、会長も寮長も実に嬉しそうな顔をした。そんなに大事な仕事なのだろうかと思うと、身が引き締まる思いがした。



結局1話にはおさまんなかったです…←負け犬
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